この記事の結論
- 家電の振動音は「据え置きの1点」で常に発生し続けるため、足音マットとは別の「防振パッド・インシュレーター」で対策する
- 洗濯機は脱水時のガタつき、冷蔵庫はコンプレッサー音、室外機は屋外への振動伝達と、家電ごとに響き方が違う
- 賃貸で室外機に手を加える場合は、先に管理会社へ確認しておくとトラブルを避けやすい
防音マット・防振ゴムを比較する記事では、主に足音やペットの飛び跳ねなど、人や動物が動くことで生じる生活音への対策を紹介しました。
今回はその対象を広げて、洗濯機・冷蔵庫・エアコン室外機といった「家電そのものが発する音・振動」にしぼって整理します。
同じ振動対策でも、選ぶグッズや考え方が少し変わってくるので、家電ごとに見ていきましょう。
1. なぜ家電の振動音は、足音の防音対策と分けて考える必要があるのか
足音やペットの足音は、部屋のあちこちで断続的に発生する音です。
一方で家電の振動は、洗濯機なら脱水時、冷蔵庫ならコンプレッサーの作動時というように、決まった1台・決まった場所で繰り返し発生し続けるという特徴があります。
家電の振動は「動く場所」ではなく「据え置きの1点」で発生し続ける
床全体に敷く防音マットは、足音のように発生源が定まらない音に向いた対策です。
対して家電の振動は発生源が固定されているため、家電の脚元だけをピンポイントで対策する方が効率的です。
防音マットではなく「防振パッド・インシュレーター」というカテゴリで探す
通販サイトで探すときは、「防音マット」ではなく「防振ゴム」「防振パッド」「インシュレーター」といったキーワードで探すと、家電向けの製品にたどり着きやすくなります。
素材はゴム製・フェルト製・ウレタン製などがあり、重量のある家電ほど厚みや耐荷重を確認しておくと安心です。
2. 洗濯機の振動音対策、脱水時のガタつきをどう抑えるか
洗濯機、特にドラム式は脱水時の高速回転で洗濯槽が揺れ、床や壁に振動が伝わって「ガタガタ」という音になりやすい家電です。
防振ゴム・防振パッドの選び方
洗濯機の4本の脚それぞれの下に、防振ゴムや防振パッドを1枚ずつ敷くのが基本の使い方です。

口コミなどでは、防振パッドを敷くだけで振動や音がかなり軽減されたという声も見られますが、建物の構造によって体感差は変わってきます。
1枚だけで効果が物足りない場合は、パッドを重ね置きすることで、さらに振動を吸収しやすくなるといわれています。
重ねる際は4本の脚すべてに同じ枚数を使い、水平が崩れていないか確認しておきましょう。
マット任せにせず、設置そのものを見直す
防振パッドを敷いても振動が収まらない場合、洗濯機本体の設置が水平になっていないことが原因になっているケースもあります。
洗濯機の脚には高さを調整できるものが多いので、水平器やスマホの水平アプリを使って、4本の脚の高さがそろっているか一度確認してみましょう。
脚のガタつきをなくすだけでも、防振パッドの効果をより引き出しやすくなります。
3. 冷蔵庫のコンプレッサー音・振動対策
冷蔵庫からする「ブーン」という低い音の主な発生源は、内部のコンプレッサーです。
「ブーン」という音の正体、コンプレッサーの仕組み
コンプレッサーは、冷媒を圧縮して庫内に循環させる部品で、圧縮の過程で振動と音が発生します。
防振マット+放熱スペースの確保
冷蔵庫は洗濯機ほど激しく揺れる家電ではありませんが、床への振動の伝わり方は建物の構造によって差が出ます。

冷蔵庫の4隅の下に、鉄板入りなど重量家電向けの防振マットを敷くと、床に伝わる振動をやわらげやすくなります。
ただし、冷蔵庫の音は本体の傾きや、背面・側面のすき間不足による放熱不足で大きくなっていることもあり、マットだけでは変わらない場合もあります。
その場合は、脚のアジャスターで水平を取り直す、取扱説明書の設置寸法どおりに壁とのすき間をあける、といった点もあわせて見直してみましょう。
あわせて、冷蔵庫の背面・側面に放熱スペースを確保しておくと、コンプレッサーへの負荷が減り、音が大きくなりにくいといわれています。
必要な放熱スペースは機種によって差があるため、取扱説明書に記載されている据付必要寸法を確認しておくと安心です。
4. エアコン室外機の振動対策、屋外設置ならではの注意点
室外機は屋外に設置されているため、振動が建物の外壁やベランダの床を伝って、階下や隣室に響いてしまうことがあります。
丸形・板型、防振ゴムの選び方
室外機用の防振ゴムには、脚の下にボルトごと取り付ける丸形タイプと、室外機の下や土台の下に敷く板型タイプがあります。

室外機の重量や振動の大きさに合わせて、厚みや硬さの異なるタイプを選ぶ必要があります。
なお、新品の防振ゴムはゴム特有のにおいが残っていることがあるので、屋外でしばらく風にさらしてから設置すると気になりにくくなります。
賃貸で室外機に手を加える前に確認しておくこと
室外機の下に防振ゴムを敷くだけであれば、多くの場合は自分で対応できる範囲の作業です。
ただし室外機の位置をずらす、架台ごと動かすといった作業は、設備の不具合や原状回復トラブルにつながる可能性があるため、必ず先に管理会社・大家へ確認してから行ってください。
賃貸での防音対策と原状回復の考え方は、防音対策と原状回復についての記事もあわせて確認しておくと安心です。
5. 複数の家電をまとめて見直すときの優先順位
洗濯機・冷蔵庫・室外機のすべてを一度に対策しようとすると、費用も手間もかさんでしまいます。
まずは、実際に近隣から気にされている、あるいは自分自身が気になっている家電を1つ選んで着手するのが現実的です。
特に脱水時の振動が大きい洗濯機は、深夜の使用を避けるなど時間帯への配慮と組み合わせることで、体感的な改善が早く感じられやすい家電です。
1つの家電で効果を実感できたら、残りの家電にも同じ考え方を広げていくとよいでしょう。
今日のアクション
- 洗濯機・冷蔵庫・室外機のうち、一番気になっている1台を選ぶ
- 洗濯機は水平器やアプリで設置の水平を確認してみる
- 室外機に手を加える前に、賃貸であれば管理会社に確認する
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